収穫祭+朗読会「賢治と焚き火と丸い田んぼ」#5

荒浜ベースの丸い田んぼを舞台に、荒浜の夕景を背景にした朗読会「賢治と焚き火と丸い田んぼ」を今年も開催しました。

今回で5回目となる朗読会。これまでも「収穫祭」という名前は入っていたんですが、今年は特に通称「昼の部」の時間を設けて、昼間から気軽に焚き火を囲んで遊べるようにしました。

手のひらサイズのピザ、手作りジャム、更にはこのためにわざわざ釣ってきてくれた天然イワナなど、普段から朝活に加わっているメンバーによる焚き火料理が振る舞われます。ご来場いただいた方々も、焚き火を楽しみながらゆったり過ごしていました。

受付には屋台も活躍。「荒浜屋台」の暖簾も付きました!

夕方になり朗読会の時間に近づいた頃、空には雁の群れが渡っていきました。そして短い通り雨の後には虹の姿も。

第2部の朗読会は、今年は小さな工作ワークショップから始まりました。荒浜で採った葦を使い、一人ひとつの小さなキャンドルを作ります。

開演前のひと時には、2人の篠笛による演奏も。

開演。最初の作品は、今回も「耕母黄昏」。私たちの朗読会の位置付けには、宮沢賢治の唱える「農民芸術」と通じるものがあります。その象徴的な作品として、これまでも毎回この耕母黄昏を読んでいました。

花巻の言葉で語る「雨ニモマケズ」に続き、「手紙一」、「告別」、「この森をとおりぬければ」と進んでいきます。

前半最後の「よだかの星」の頃には、段々夜の空気が広がってきました。

ここで夕食のひととき。荒浜産の食材を活かした軽食を、焚き火で軽く調理しながらいただきます。事前に用意した里芋が焼けすぎてしまいやり直すハプニング(笑)がありましたが、美味しく食べてもらえていたら何より。

後半の演目は、「雁の童子」。シルクロードのタクラマカン砂漠付近を舞台にした物語で、生演奏の音楽で雰囲気を盛り立てます。

冒頭のワークショップで作ったキャンドルが舞台の脇にほのかに輝いています。実は物語に登場するあるものに絡めた演出なのでした。

夜の荒浜では、遠くの嵩上げ道路をゆく車のライトも幻想的に瞬いています。

終演。

夜空の下で輝く丸い田んぼは、またいつの日か。

(映像記録も後日公開予定です。時間かかりそうなので気長にお待ちください!)