「屋台」を荒浜へ

かつては仙台の街中でも多く見られたという屋台。ほとんどの店はもう失われてしまったんですが、現存していた数少ない屋台を荒浜ベースへ移設することになりました。

「喜楽(きらく)」という名で営業していた屋台が、実は有志の方によって霊屋橋(おたまやばし)近くに保存されていました。街中での営業を終えた後も様々な方に愛されながら保管されてきた、文化的価値の高いものです。

しかしこの場所で保存し続けることが難しく、解体するしかないか…という状況にあり、めぐみキッチンで引き取ることになったのでした。

よく晴れた朝。霊屋橋付近の屋台のところへ集合。さっそく備品や各部を点検します。

いよいよ積載車へ。荷台のウィンチも使いながら、ゆっくりと載せていきます。木造で痛みも多いため、少しずつ、慎重に。

これまで保管なさっていた団体の関係者の方と一緒に記念写真。屋台を積載車に載せることなどなかなかないことでしょうね。

手を離れるとなると、やっぱり少し寂しさもあるようでした。

輸送に影響のある傾斜や急カーブがない道を確認しつつ経路を決め、いよいよ出発。積載車を前後から安全確認しながら、街中を進んでいきます。

ドキドキの大移動を終え、荒浜ベースに到着。荒浜は西風が強いので、対策としてコンテナの脇に設置することにしました。防草シートを敷き、荷台からゆっくりと屋台を下ろします。

こうして無事に荒浜ベースへと移設ができました。移設できることを急いでいたため、まだいつ何をするなどの詳細は決まっていませんが、まずは朝活をはじめ小さなところから活用していきます。(何よりもまず清掃からですね)

おまけ。

以前めぐみキッチンで買ったものの、あっという間に風で壊されてしまった簡易倉庫のカバーが、まさかまさかのピッタリサイズ! 屋台の雨避けカバーとして活躍してもらいます。


※荒浜のめぐみキッチンでは、感染症の拡大を受け、現在は参加者を限定した朝活のみ再開しています。一般の方にご参加いただけるイベントが再開できる際には、改めて告知いたします。