11/14、河北新報社の「今できることプロジェクト」として、荒浜を周りながら地域に触れめぐみを体験するツアーを開催しました。
朝。約40名の参加者の方々が集まったのは、震災遺構の荒浜小学校。
荒浜の地を知る上では欠かすことのできない、東日本大震災の話。案内スタッフの方に直接お話しいただきながら、館内を見学しました。
めぐみキッチンメンバーも顔馴染みな方なのですが、改めて、人が語ることを通じて伝えていくことの大切さを感じます。
荒浜小の屋上からは荒浜地区が一望できます。地名としては荒「浜」ですが、広大な農業地帯を含む地域であること、仙台中心部との距離感や関係、そしてこれから変わっていく未来のことなどをお話ししました。
一度バスに乗り、かつてあった集落の跡や整備が始まった集団移転跡地の様子を見ながら、深沼海岸へ。
仙台市唯一の海水浴場として賑わった深沼海岸。海辺の図書館の方が中心となり毎月行われているビーチクリーン活動の紹介させていただきながら、貝殻探しのビーチコーミングをしました。
ツアー参加者の方々にはゴミ拾いも体験していただきつつ、しばし海辺を楽しむ時間でした。
再びバスに乗って内陸へ。荒浜の文化や地域で活動を続けていらっしゃる様々な方についてもお話しながら、めぐみキッチンの荒浜ベースへ向かいます。
主要道から荒浜ベースまでは田んぼや畑の中を歩いて行ったんですが、「今まで気付かなかったけどこんなに広い農地があったんですね」なんて声も聞かれました。
荒浜ベースでは焚き火がお迎え。お昼ご飯の時間です。
焚き火と土鍋で炊いた荒浜の新米やネギ味噌、かつて荒浜の貞山運河で漁が盛んだったシジミの汁物などをお振る舞いしました。
里芋のホイル焼きは、皮が香ばしくて本当に美味しいんです。
午後の時間では、深沼海岸で拾ってきた貝殻で小さなキャンドルホルダー作りをしました。
ガラスの器に貝殻を貼り付けていき、一人一人の様々なキャンドルホルダーが生まれていきます。
空き箱で作った即席の暗室も活躍。
その後は焚き火で温まったり、マシュマロを焼いたり、脱穀の体験をしたりしながらゆったりした時間を過ごしました。
最後にテーブルごとに、感想や意見などをじっくり聞かせてもらいました。
お土産に、荒浜アグリパートナーズの新米を。
今回のイベントは、荒浜のめぐみキッチンとしては薪小屋づくりワークショップ以来、実に半年以上振りに一般の方をお招きする機会となりました。参加人数も約40名となり、「今できることプロジェクト」のサポートあっての実現でしたが、参加者に知っていただけたこと、様々な感想を聞けたことが、今後自分たちで作っていく体験プログラムの参考にもなりました。
ご参加いただいた方々、企画運営いただいた方々、そして準備から運営まで手伝ってくれたいつもの常連の方々、ありがとうございました。