かつて仙台で活躍していた屋台を修理して活用しよう、という「よみがえる屋台」DIYワークショップの第一回を開催しました。今回のテーマは塗装。
梅雨に戻ったかのような雨続きの昨今でしたが、久し振りに青空が広がりました。
屋台は相変わらず荒浜ベースに仮置きしている状態ですが、今日はまだ登場しません。屋台の構造や部材の状況を調べた結果、やはり傷んでいるところは多いので、再び引いて動かせるようにするために新しい足回り(台車)に載せ換えよう、というプランで進めることにしました。
そこで鉄工のできる工場の方にお願いして製作したのがこちら。今日は荒浜アグリパートナーズの建屋をお借りして、この台車の塗装がメインの作業となります。
めぐみキッチンでも度々お世話になっている、荒浜で創業した看板・ディスプレイ製作会社「スリーエイト」の安達社長にお越しいただき、プロの技を教わりながら作業を進めます。2020年の薪小屋づくりワークショップの際にもご指導いただいていました。
まずは下地の準備として、紙ヤスリで表面を整えます。磨き方のコツや、磨く工程と塗料との関係についての解説が加わります。
続いて塗り方の解説。実際に業務で製作した事例をもとに、手順やハケの使い方などを細かく教えてもらいます。
「塗料を入れたバケツの持ち方」みたいな細かいところにも、日々仕事としてやってらっしゃるからこその工夫が垣間見えます。
ちゃんと塗ったつもりでも、なぜか見つかる塗り残し。どうすれば塗料をしっかり塗れるか、どうすれば塗り残しを見逃さないか、など細かいアドバイスが随時加わっていきます。
赤いサビ止めを塗ったため塗り重ねがわかりにくい(笑)ですが、台車本体の色は赤を選んでいます。せっかく屋台を再活用するんだし、活気ある鮮やかな色に、また荒浜の緑や青に映える色にしよう、なんてことを考えていました。
ひと段落したところで小休憩。参加者であり常連の通称ジャムおじさんが、共同代表の実家・山形のさくらんぼを使ったジャムを作ってきてくれました。3種の味付けを食べ比べながら、美味しくいただきました。(本当に美味しい)
作業も終盤へ。ここからは二手に分かれて進めます。塗装と並行して行うのは、台座に敷く板の準備。
まずは丸ノコで合板を切り出す。板を真っ直ぐ切るための治具作りから教わります。
そして板には木材用のステインを塗り込む。いわゆるペンキとは違う水分の多い塗料のため、扱い方についてもさらに解説が加わります。
台車も板も塗り終わり、本日の作業は終了となりました。次回は7/24「屋根を直す」。ついに屋台本体・屋根の修理を進めながらインパクトドライバー・電動ドリルの扱いを学びます。
本日のおまけ。時間のある人で、終了後にちょっとした交流会。屋台がおでん屋さんだったことにちなみ、特製「冷やしおでん」をいただきながら楽しく雑談しました。昆布だしが利いて、めちゃくちゃ美味しい。
途中で雨が降ったりもしましたが、雲間の夕暮れが美しかったです。
ワークショップの続きは7/24、31です。まだ申し込みを受け付けていますので、参加ご希望の方は告知ページをご覧いただき、申し込みフォームよりご連絡ください。